医療法人社団 新生会 南東北第二病院

寝ている状態での安楽な姿勢について

寝たきりの状態が続くと、褥瘡や拘縮など体に様々な弊害が表れます。
それらは、体位交換をすることで予防されます。体位交換はベッドで過ごす方々には大切なことですので、衣類の着脱やオムツ交換等の時に側臥位や仰臥位に交換して下さい。ここでは、体位交換等により発生する一定部位への圧迫や、手足の重なりを防ぐことが出来る安楽な姿勢を紹介しますので参考にしてください。

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ぎょうがい
(仰臥位)

顔は上を向いて、あごを突き出さないようにし、手足は自然な感じに置きます。また、手にはタオルを丸めたもの、ひざの下にクッションを入れることで、全身の緊張を和らげることが出来ます。

 

 

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ひだりそくがい
(左側臥位)

左側臥位は右側にクッションを入れます。また、両足の間に大きい枕を入れ、膝の重なりによる圧迫を予防します。

 

 

 

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みぎそくがい
(右側臥位)

右側臥位は左側にクッションを入れます。左側臥位と同様に、両足の間に大きい枕を入れ、膝の重なりによる圧迫を予防します。

 

 

 

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(円背で筋緊張が高い方の場合)

左の写真の様に、枕の上にもう1個肩付近に枕を入れ高くします。そうすることにより、首や胸部の緊張を和らげることが出来ます。また、右の写真の様に、両脇にタオルを丸めたものを入れ、両膝の下にはクッションを入れることで腹部緊張の予防になります。

以上、安楽な姿勢をご紹介しました。
体位交換は、写真のように左側臥位、右側臥位、仰臥位を2時間おきに交換するのが望ましいと言われています。体位交換は①床ずれ防止②関節拘縮の予防③嚥下・呼吸機能等の低下を予防します。
体位交換を行う場合、介助者には声かけを行い、介護者は腰等に無理な力が入らないよう注意して行いましょう。
寝たきり状態においても少しでも安楽な生活が出来るよう、ぜひ実践してみて下さい。

資料提供:社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合福祉センター
特別養護老人ホーム 南東北ロイヤルライフ館

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