『フレイル』という言葉を聞いたことありますか?
フレイルとは虚弱を意味する『Frailty(フレイルティ)』をもとにした造語です。加齢に伴って段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも、心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼んでいます。元気な状態(自立)と、要介護状態の中間に位置すると考えれば分かりやすいと思います。
フレイル状態になると日常生活機能の低下や、転倒、要介護状態へと進行します。しかしフレイルは、しかるべき介入で再度健常な状態に戻れるとも言われており、早期の発見と適切な予防が重要とされています。
厚生労働省は令和2年4月より介護を必要とする一歩手前の「フレイル」と呼ばれる状態になっていないかをチェックする質問票を、75歳以上の後期高齢者を対象とした各市町村の保健事業で導入するとしています。以下がその15項目となっていますのでぜひ参考にしてみて下さい。
1 あなたの現在の健康状態はいかかですか。
2 毎日の生活に満足していますか。
3 1日3食きちんと食べていますか。
4 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか。
5 お茶や汁物等でむせることがありますか。
6 6ヶ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか。
7 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか。8 この1年間に転んだことがありますか。
9 ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか。
10 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか。
11 今日が何月何日かわからない時がありますか。
12 あなたはたばこを吸いますか。
13 週に1回以上外出していますか。
14 普段から家族や友人とつきあいはありますか。
15 体調が悪い時に身内に相談できる人がいますか。
参考資料
「フレイル診療ガイドより」