医療法人社団 新生会 南東北第二病院

正しいマスクのつけ方・はずし方

20150312

風邪や花粉症で、咳やくしゃみが出る場合にマスクをすることは基本的なエチケットです。
冬の時季はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しています。感染症にかかってしまった人や症状のうたがいのある人は、マスクを装着して感染を広めないようにしましょう。また、風邪をひいているときは、くしゃみやせきによるしぶき(飛沫)を他の人に飛ばさないようにする役割もありますので、マスクを正しくつけて症状の悪化、感染を防ぎましょう。

マスクの目的
マスクは、特に冬季の乾燥した冷気から、呼吸器官を守るための保温、保湿する効果があります。ウイルスによる飛沫感染、空気感染である風邪やインフルエンザなどのウイルスの病原微生物を体内への侵入を防ぎ、感染症予防やかかってしまったときの、家族や他の人への感染拡大を防止することが目的となります。
また、咳やくしゃみの飛沫に含まれる病原微生物が、咳1回で約10万個が約2~3m先まで、くしゃみ1回で約200万個が約3~5m先まで放出されるといわれています。マスクはこうした病原微生物が飛散するのを抑える事ができます。

マスクの正しいつけ方、はずし方
~不織布マスク~
マスクはただつけるだけでは十分な効果は発揮しません。正しく着用することではじめて効果的な予防ができるので、マスクの正しいつけ方とはずし方が感染予防の第一歩となります。
正しいマスクのつけ方
① マスクをつける前にはしっかりと手洗いを行いましょう。
正しい手洗いの仕方はこちら
②マスクの上下を引っ張り、張り出した部分が表側になるように形を作ります。

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③ノーズフィットワイヤーを上にして、顔に当てながら紐を両耳にかけます。

④ノーズフィットワイヤーを鼻の形に合わせて、あごを包むようにマスクを下まで伸ばして顔にフィットさせます。
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⑤マスクをしたら、ノーズフィットワイヤーをしっかり鼻の形に合わせます。

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Point
マスク着用で一番重要なポイントとして、不織布マスクの中にある針金を自分の鼻の形に合わせて折り曲げ、鼻の両脇の隙間をしっかりとふさいでください。
口・鼻が覆われ、頬などに隙間がないようにするのが大切です。
マスクを着用しても鼻が覆われていないと、マスクの効果が半減してしまいます。必ず鼻と口の両方を同時に覆うようにしましょう。

正しいマスクのはずし方
① マスク交換時の注意
マスク表面にはウイルスが付着している可能性があります。
ゴムバンドのみを触ってはずし、マスク表面には触らないように注意しましょう。
② 使用済みマスクの廃棄方法
使用済みマスクは、ウイルスの付着している可能性があります。表面や内側には触れないようにマスクをはずしてビニール袋に入れ、口を閉じて廃棄しましょう。
※マスクを廃棄した後、手にウイルスが付着している可能性がありますので、手洗いを行いましょう。

正しい手洗いの仕方
マスクの取替え頻度と注意
・不織布製マスクは原則使い捨てです。1日1~2枚程度を目安に使用しましょう。
※インフルエンザ感染者や咳・くしゃみをした人と接した場合、マスクの表面にウイルスが付着している可能性があります。もったいないと思わずにすぐに交換してください。

間違ったマスクの着け方
①マスクの金具部分を鼻の形に合わせてなく、顔にフィットしていない
→鼻の横のすきまからウイルスが入りやすい
②鼻が出ている
→鼻からウイルスを吸い込んでしまう
③使用中のマスクをあごにかける
→あごの部分に飛散物が付着していると、それがマスクの内側についてしまいます。
マスクをしているからインフルエンザウイルスを完全に防げるとは限りません。マスクだけでなく、手洗い、うがいをしっかりと行い体調管理をすることが重要です。

資料提供:

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
http://www.kaigo-hiwada.com/

南東北春日リハビリテーション病院
http://www.kasuga-rehabili.com/

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