〇事故はどこで起こるのか?
皆さんは事故と聞くと「家の外」で起こる事故を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、日本国内で起こる事故の70%以上は年齢に関係なく「家の中」で起きていることが知られています。
家の中での事故が起こりやすい場所としては、1日の大半を過ごす居室や台所での事故が最も多く、次いで廊下、階段での事故が多いと報告されています。その他にも家の中は危険が多い場所と認識しておきましょう。
〇実際に起きた家庭内での事故、事故を起こさないための手軽に行える工夫
・電気コードを跨ごうとして転倒
・部屋と部屋の境目で躓き転倒
・カーペットのめくれ部分で躓き転倒
・台に上がって高いところから食器を取ろうとして転落
・台所の床が濡れていて滑って転倒
・夜トイレに行くとき廊下が暗く段差に躓いて転倒
・足元が暗く、階段が見えにくいことで踏み外し転倒
・玄関の上がり框で躓き転倒
・立っての靴の脱ぎ履きでふらつき転倒
・浴室内や浴槽内で滑って転倒
・着替える際にふらつき転倒
家の中での事故で多いのは転倒
〇転倒を予防するために簡単に行える運動の例
右図で示した運動で痛みが増すときは速やかに運動を中止し、理学療法士、医師などにご相談ください。
ふらつきがある方は手すりなど安定したものにつかまりながら転倒に注意して行うようにして下さい。
〇あなたの街の相談先
生活の中で不具合を感じたり、不安なことがあればお住まい地域の市町村役場(介護保険または福祉の相談窓口)または地域包括支援センター(全国の各市町村にあります)に、お問い合わせください。
参考資料:理学療法士協会 理学療法ハンドブック
シリーズ14 在宅での危険予防