未曾有の震災により(旧)保科病院も甚大な被害を受け(大規模半壊)、地震直後より診療が不可能な状態となってしまいました。
入院患者さんの安全確保と避難が緊急の課題となりました。
余震が続き、さらには東京電力福島原発事故が最悪のシナリオへと進んでいた極めて困難な状況ではありましたが、一人のけが人もなく無事すべての患者さんを一両日のうちに避難させる事ができました。
松本院長指揮の下、一丸となって140数名の患者さんを無事転院、退院できたことは、患者さんを第一に助けなければならないという一心からでした。そして「心が一つ」となり全職員の士気が高まり、これからの新病院作りになくてはならない財産となりました。
しかし・・・
震災後、(旧)保科病院はさまざまな面から病院復旧への道を模索してまいりましたが、自力再建は困難な状況に陥っていました。
その最中、郡山市の医療体制を守るという視点から総合南東北病院さんの全面的な支援をいただき、仮設病院での診療を再開できる事になりました。
まだ仮設からのスタートですが、2年後には新しい病院として本格的に診療開始すべく、職員一同、努力を惜しまず精進してまいります。
これからの南東北新生病院に
地域の皆様のご協力とご指導の程よろしくお願い申し上げます。